こころの病気
掲載日:2015.11.13
埼玉県
統合失調症
40代女性 障害認定日請求5年
障害種別 | 精神の障害 |
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病名 | 統合失調症 |
認定結果 | 障害基礎年金2級 |
都道府県 | 埼玉県 |
その他 | 相談後、放置してしまった |
平成5年頃に会社を辞め、引きこもりの状態となる。
妄想、易怒性があり両親に対して攻撃的になったため入院。統合失調症と診断される。
退院後は通院を継続していたが、民間療法に救いの手を求め、医療中断。幻想、幻覚が悪化し警察へ通報を繰り返し暴れたため、自宅対応困難となり入院。電気けいれん療法と薬物治療で症状は改善し退院。自宅にて療養しているが、予後は不良とされる。
当事務所へ相談後、本人が自身で請求すると家族へ説明していたが、結果的に放置状態となり月日が経過したため再度家族よりご相談。当事務所で代理して、障害基礎年金を障害認定日請求した。障害認定日で受給権発生となり、障害基礎年金2級支給となる。
坂田の意見・感想
統合失調症で引きこもりとなり、長期間経過してしまった事例です。
当初通院していたものの、民間療法を受けていた時期に症状が大きく増悪し、結果的に現在の状態は不可逆的で重いものになってしまったと思われます。
当初はご本人からの相談で請求方針を説明し、対応は終了としていましたが、その後ご連絡をいただき、請求できていないことを知りました。さかのぼって請求し5年遡及が認められています。
遡及の認定(障害認定日請求)については、現在では認められない、などいろんな情報が飛び交っていると思います。しかしそれらのほとんどは根拠のないうわさ話、個人的な体験談、限られた経験則に過ぎません。そういったものを取り上げて、「今は通らない」というのは請求の可能性を下げてしまうもので、個人的には良くないと思います。確かに支給停止が増えるなど厳しくなった面も感じますが、それは制度が変化していく過程ではこれまでも起きてきたことです。
正しい情報としては、上記のように、直近においても精神の障害で遡及は通っているということで、それ以外にはありません。
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