こころの病気
掲載日:2017.09.20
埼玉県
統合失調症
30代 女性 A型就労中増悪
障害種別 | 精神の障害 |
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病名 | 統合失調症 |
認定結果 | 障害基礎年金2級 |
都道府県 | 埼玉県 |
その他 | 初診時、適応障害 |
大学卒業後、地方の大学院へ進学した。
人間関係の断絶を契機に、食欲低下や不眠などの自律神経症状、意欲低下などの抑うつが出現したため精神科を初診した。その際の診断名は適応障害であった。
その後大学院で騒動となり、「迎えに来て欲しい」と家族へ連絡が入る。
家族と共に実家へ戻り、精神科病院を受診したところ統合失調症と診断され、そのまま入院加療となった。
退院後はデイケアへ通所、その後就労継続支援A型事業所で就労していたが、障害年金請求手続中に増悪し入院となった。
坂田の意見・感想
ご家族と来所され、面談させていただきました。お会いした際はA型事業所で就労され安定されているように見受けられましたが、書類が揃い請求間近というタイミングで体調を崩され、入院されることとなりました。
請求日時点の診断書についても既に取得済みでしたが、医療機関に現時点の状態を追記してもらえるようお願いしたところ了承いただき、より実態に近い診断書を提出することができました。1度目の入院後は比較的安定されており認定されるか心配していましたが、遡及することができ安堵しています。
傷病名の変遷についてはよくお問い合わせをいただきますが、そんなに心配することはありません。逆に本件のような経緯をたどった場合に「適応障害の際を初診日として取らずに、統合失調症の診断時を初診日とする」ことは至難の業です。この場合にはやはり社会的治癒の概念が必要であると思います。
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